はじめに
TuneCore Japanは、この度ビートメイカーにフォーカスした新たな動画コンテンツシリーズ「ITERATE」(読み:イテレイト)をローンチしました。本シリーズは、第一線で活躍するビートメイカーの制作技術とその哲学に光を当て、人気曲が出来上がるまでのプロセスや制作秘話も含め、次世代の音楽クリエイターへ実践的な学びを提供するプレミアムコンテンツです。
Neetz、DJ KANJI、krynXに続き、第6、7回にはJinmenusagiのプロデューサー名義であるLEEYVNGが登場。本記事では、彼のビートメイカー/アーティストとしてのマインドセットと、楽曲制作に使用している機材をダイジェストでお届けします。
考え方:逆算して作るのはものすごく滑稽だと思っています
ネット世代のラッパーとして早くから注目を集め、シーンの第一線で精力的に活動を続けるLEEYVNG。近年は大型フェスの出演や後輩チャンネルなど更に話題を集めている彼だが、音楽に対する向き合い方は打算を嫌う彼らしい棘があるピュアな回答であった。
LEEYVNG - バズを狙うのではなくて、頑張って面白かったりカッコ良かったり1つコンテンツを作って、それでバズが起きたら嬉しいということであって。このバズを狙うための要素から逆算して作るのはものすごく滑稽だと思っていますし、それに群がる人はハエだと思っています。常に人気がある人に擦り寄って作ってる人とか吐き気がしますね。なのでALXVEに参加してくれた人は、俺の「格好いいラップの曲作りましょうよ」っていう16歳の少年のようなピュアでバカな気持ちに優しく反応してくれた大人たちというか。嬉しかったです。
成功の仕方:一々ショックを受けないメンタル作り
常にインディペンデントな姿勢で独自のキャリアを築き上げてきたLEEYVNG。変化の激しい音楽業界を生き抜くための「成功の秘訣」を尋ねると、インディペンデントで活動をしてきた彼ならではの現実的で地に足の着いた視点が語られた。
LEEYVNG - 納税。税理士、まあ国保でも社会保険でもなんでも、ちゃんと入って払う。確定申告。日本国における一般的な成人が果たしている義務と同じ義務を果たした上で、好きなことをやっていればいいと思います。あとは音楽ビジネスは市場が生き物のようなものなので、それに一々ショックを受けないメンタル作り(笑)

続け方:これが得意なだけの人間なんですよ
音楽を作り始めて20年以上という彼が、なぜそこまで音楽を作り続けることができるのか。そこには、自身の考えやこれまでの経験から導き出された彼なりの境地があった。
LEEYVNG - これが得意なだけの人間なんですよ、他に本当に何もできないんですよ。逆に言うとこれから逃げられないんですよ、これから逃げたら何もないので。音楽作るの辞めた人に対して俺も曲で「辞めてったなお前」みたいなことを言ったりもするし、やめた奴って認識もあると思うんですけど、まあ逆に考えれば他のこともちゃんとできるから別に音楽だけで頑張る必要がない人だったってことだと思うので。他になにか特技があるのはそれはそれで素晴らしいし、別にみんながみんな全てをかなぐり捨てて音楽だけで勝負しなきゃいけない理由ないんで。「こういう自分を演じなきゃ。」って必死にSNS更新とか自分もしてましたけど、精神壊れるし、壊れたら戻ってくるの時間かかるし。自然体でいいんだなって学びましたね。
まあ結局苦じゃないんですよ。腹減ったとか、休みたい、寝たい、とかよりも目の前のシーケンスを組むことを優先させちゃったり、最後の一行を書くとか。大人になるにつれて、それさえやれば俺の生活が保たれるってことに気づいちゃってるんで、プラス思考で考えてます。
使用DAW・機材
LEEYVNGがビート制作で普段から使用しているDAWと機材を一部紹介。
・Ableton Live
LEEYVNG - ちょっとクセがあるんですけど自分はなんとなく灰色のバックグランドが好きで見やすくて使っていますね。ピッチを変えたり波形を編集したりと自由度が高い。
・Scarlett / Focusrite
・Liven Lofi-12 XT / SONICWARE
LEEYVNG - めちゃくちゃ使いやすいです。小さい画面に必要な情報が全部丁寧に出てくるし、無駄なボタンないし、覚えたら量産できるし、見た目が可愛いし。この機材の特徴は全部SDにデータを入れてこの機会を通せば勝手にLo-Fi音質にしてくれるんですよ。
About LEEYVNG (Jinmenusagi)
11月4日生まれ、東京都千代田区出身。自主媒体である"インディペンデント業放つ"主宰。 ネット世代のラッパーとして早くからインターネットを駆使した異端なムーブメントとラップスキルで活動初期から注目を集め、現在に至るまで10枚以上のアルバムを矢継ぎ早にリリースするなど精力的に活動。LEEYVNG(リーヤン)の名で、ビートメイカー・プロデューサーとしても知られる。 国民的R&BシンガーAIとのコラボ曲やSweet Williamとのダブルネーム作品でその地位を不動のものにし、2023年11月には完全DIYにて制作されたキャリアを象徴する名作『DONG JING REN』がヒット。 以降、自身のプロデューサー名義である"LEEYVNG"としてビートアルバムのリリースや他ラッパーへのプロデュース業も活発に行い、ABEMAドラマ「警視庁麻薬取締課MOGURA」への俳優出演、国内最大級のHIPHOPフェス「POP YOURS2025」出演、さらに音以外のアプローチで自身の作品を紐解いた個展「東京人展」の開催など、音楽のみならず型にはまらないスタイルでアートを横断する活動は業界内で確固たる存在とスキルを提示し話題を集め続けている。
About ITERATE

日本のビートメイカーが自身の楽曲を解説するTuneCore Japanによる動画シリーズ。「ITERATE」は”繰り返す”ことを意味し、ビートの核である「ループ」と、クリエイターが「日々繰り返し制作を続けることで成長する」ことを掛けている。動画はビートメイカーが自身のビートの解説を行う<解説パート>と、ビートメイカーの私生活やマインドを知ることができる<インタビューパート>の2部構成となっている。



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