中西レモン、「沢内甚句 (feat. エマーソン北村 & すずめのティアーズ)」を配信開始
中西レモンの「沢内甚句 (feat. エマーソン北村 & すずめのティアーズ)」が配信開始された。今回デジタル配信された楽曲は、「沢内甚句 (feat. エマーソン北村 & すずめのティアーズ)」を含む全1曲となっている。
「黒石よされ」に続く4作目のシングルとして、中西レモンが2026年4月17日に新曲をリリースする。 今作は酒盛や盆踊りに歌われた岩手県の「沢内甚句」を原曲に据えた意欲作。 キーボーディスト・エマーソン北村(じゃがたら、他)をゲストに迎え、Roy Ayersを彷彿とさせるチルアウトソングに仕上がっている。今作もすずめのティアーズがコーラスで参加、中西の伸びやかな高音に絡みつくようなどこか重みのあるコーラスワークは、歌詞に歌われる伝説、「飢饉の折に年貢米の代わりに娘を差し出した」深い悲しみを演出している。エンジニアは折坂悠太などを手掛ける中村公輔が務めている。 なお、本作は新アルバムのリリースに向け、5ヶ月連続でシングルをリリースするプロジェクトの一環として発表されるもので、アルバムのリリースまで残すシングルはあと一作となった。
なお「沢内甚句 (feat. エマーソン北村 & すずめのティアーズ)」は、Apple Music、Spotify、LINE MUSIC、YouTube Music、Amazon Music Unlimitedなどの音楽配信サービスで聴くことができる。
各配信サービス:沢内甚句 (feat. エマーソン北村 & すずめのティアーズ)

1:沢内甚句 (feat. エマーソン北村 & すずめのティアーズ)
中西レモン
DOYASA! Records
ジャンル:ワールド / オルタナティブ / 歌謡曲
中西レモン

中西レモンのファースト・アルバム『ひなのいえづと』(2022)は、プロデューサー/アレンジャーのあがさと、佐藤みゆきとのデュオ〈すずめのティアーズ〉による『Sparrow’s Arrows Fly so High』(2024)と並び、ポスト・パンデミック期の日本においてローカル/ヴァナキュラーな感性に根ざしたポップ音楽の新たな地平を切り拓いた重要作である。中西の歌う民謡や瞽女唄、座敷唄は、均質化された「民謡」や保存された「民俗芸能」とは異なり、市井の人々の実践の中で培われた歌と芸能の様式的な美しさだけでなく、猥雑さ、したたかさ、残酷さ、滑稽味までも含み込む。その表現は、世界各地の音楽要素を大胆に織り込むあがさの編曲によって、いっそう鮮烈なものとなっている。 中西レモンは、単なる民謡ポップの新星として現れたわけではない。十代から市井の芸能に惹かれ、各地の盆踊りに参与しつつ、美術やダンス作品の制作も行ってきた。さらに、日本および東アジアの周縁的な音楽・芸能を扱うオフノート・レーベルのスタッフとして活動し、くずし字で書かれた近世以降の庶民芸能資料を読む会の案内人も務めている。こうした活動を経て、初代桜川唯丸による江州音頭の通信講座「モノガタリ宇宙の会」に関わったことから、歌手としてのキャリアが本格化する。同講座を母体とした社中は、2010年代以降のオルタナティヴな盆踊りシーンで注目を集め、すずめのティアーズもそこから生まれた。コロナ禍を機に制作された『ひなのいえづと』に続き、『ODORI ONDO』(2023)では江州音頭をヒップホップとモーラムで再解釈し、現代の盆踊りシーンの躍動を鮮やかに提示している。中西レモンは、庶民の祭礼と娯楽の継承を通じて、きわめて現代的でオルタナティヴな表現を切り拓く存在である。
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