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ERA BY:brooks
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◼︎プロフィール


brooks(ブルックス)

2024年に結成。リズム&ブルースやサイケデリック・ロックをルーツとし、メンバー各々の個性を融合させることで、洗練されたハイクオリティなサウンドを生み出すバンド。楽曲制作はジャムセッションの即興的なエネルギーから発展させることが多く、大学の部室を拠点にレコーディングからミックス・マスタリングに至るまで全てをバンド内で完結させる徹底したDIY精神を持つ。「りんご音楽祭2025」「MUSIC AWARDS JAPAN 2026:学生クリエイター奨励賞」等インディペンデントとしての活動の中でもさまざまな出演や受賞を果たしている。


2026年7月現在、インディペンデントで活動しているアーティストの活動形態を次なるアーティストに向けてアーカイブしていくガイド企画『ERA BY(読み:エラバイ)』。今回は、R&B, サイケデリックロック等の多様なルーツを制約ある環境の中でも見事に具現化しているバンド『brooks』。

"MUSIC AWARDS JAPAN 2026:学生クリエイター奨励賞", "Independent Artist 100:ノミネートアーティスト200組" などの受賞で話題の彼らの過去・現在・未来を伺いました。

PAST(過去・これまで)

学生時代


── これまでのメンバーの学生生活について教えてください。

清水(Gt.):ライブに向けた練習や制作についても現在は大学の文化サークル棟内にある練習室で練習を行っています。

弓場(Ba.):他にもオケや他サークルの学生が練習する棟なのでいろんな音がするんですが、練習室が使えるのは学生の時だけなので。

清水(Gt.):無料で練習場所が使えるのも今年が最後なので、今後の練習場所は考えないといけないですね。

── 各メンバー異なる音楽のバックボーンがある中で、それぞれがどのように出会ったのか教えてください。

清水(Gt): 各々、異なる場所で音楽活動をしていたのですが、全員が集ったのはインカレのサークルの新歓でした。サークルには主に演奏する音楽のジャンルがあるのですが、それぞれSoul, R&Bであったり、レゲエ・スカであったり別ジャンルのバックボーンがあるメンバーがセッションに集まったときに、『これは』と共鳴したメンバーが集まった形です。


NOW(現在)

学生ラストイヤー


──2026年が学生としてのラストイヤーだと思いますが、学生時代はどのような環境で音楽を作り上げてきたのでしょうか?

清水(Gt.): メンバーそれぞれが作ったデモに合わせてみんなでジャムをして作っていくスタイルなんですが、歌詞はボーカルの池田が考えていますし、楽曲と音源についてはすべてこの5人で作っています。レコーディングからミックス、マスタリングもバンド内で完結させていますね。

檀(Dr.): 僕は前にやっていたバンドでレコーディングやミキシングをやったことがあったので、音源をまとめるエンジニアも担当しています。メンバーみんなが理想としている音が結構近いので、そこはすごくやりやすいですね。

──「MUSIC AWARDS JAPAN 2026:学生クリエイター奨励賞」を受賞された『anna's cradle』のレコーディングは、どこで行っていたのですか?

檀(Dr.): 全部大学の部室で録りました(笑)。最初からデッドな部屋(音が響かない部屋)だったわけじゃないので、部員の人たちと吸音材を壁にベタベタ貼りまくったりして、自分たちで場所を作るところから始めました。

ドラムも部室でマイクを8本ぐらい立てて録って、ミックスしています。ボーカルレコーディングの時も、もちろん専用のブースなんてないので、音のために部室にあった「畳」を3方向にコの字に立てて即席のブースを作って、そこにマイクスタンドを持ってきて録りました(笑)。

だから、制作費は0円です。バンド内にエンジニアができるメンバーがいると、やりたいことをすぐ形にできるので一番話が早いですね。


PEOPLE(誰と)

弓場 俊太郎(Ba.)・佐々木 檀(Dr.)


弓場: 僕は中学からずっとベースを弾いていました。大学に入ってセッションサークルの新歓に行った時、テントで檀さんがタブラを叩いていたのを見て「ロン毛がタブラ叩いてる!」って衝撃を受けたんです。

檀: 親の影響でThe BeatlesやTHE BLUE HEARTSなどを聴いて育ち、小2からドラムをやっていました。大学の新歓で始めたばかりのタブラを叩いていたら、チャラくて生意気そうなやつ(弓場)が近づいてきて(笑)。

弓場: その後、部室で一緒にセッションした時にすごくフィーリングが合って。「こんなにかっこよくて上手いドラマーには出会ったことがない、絶対に一緒にやりたい!」と思いましたね。

檀: セッションして「あ、もうこれは」と直感しました。それが今のバンドの基盤になっています。


清水 遊(Gt.)


清水: 僕は3歳からクラシックピアノ、中学からギターを始めました。元々ロックが好きで有名なギタリストになりたかったんですが、自分の曲を作って世に出ていくのが一番手っ取り早いと考えて曲作りを始めました。 福岡から上京したタイミングで「オリジナルバンドを東京でやるためにメンバーを探したい」とずっと考えていて。当時所属していた自分の大学のコミュニティに留まらず、もっと外の世界を見てみようといろんなサークルに足を運び、そこで彼らと出会いました。


池田 真菜(Vo.)・安藤 玲音(Key.)


池田: 私は高校の合唱部から本格的に歌に向き合い始めました。大学に入り、親の影響で聴いていたR&Bやディスコなどのブラックミュージックをバンドで演奏できるサークルがあると知って、自分の大学のブラックミュージックを演奏するサークルに入部しました。brooksのメンバーとは別のサークルだったんですが、人づてに紹介されて、実は最初は誰一人喋ったことがない状態で加入したんです。

安藤: 僕は両親がEarth, Wind & Fireのコピーバンドをやっていて、幼い頃からブラックミュージックに親しんでいました。大学でブラックミュージックのバンドをやりたくて他大学のインカレサークルに飛び込み、そこで今のbrooksのメンバーと出会いました。


PLACE(どこで)

BIG PINK *現在駐車場


brooks:ギターの清水の家があった場所です。 周りの部屋が空き家で音を出し放題だったため、The Bandにちなんで「BIG PINK」と呼んでいました。 りんご音楽祭やbasement barのライブ帰りに皆んなで集まった思い出があります。ある日急に取り壊しが決まって、強制退去させられてしまいました。最後の日にお世話になった人を集めてパーティーをして餞別をしました。


REFERENCE(影響を受けたもの)

── 『anna's cradle』の制作にあたって、特に影響を受けたものやリファレンスにした音楽について教えてください。

清水: デモを作ったのがちょうど夏頃で、大学の入試とかで少し疲れちゃっていた時期だったんです。なので、アコースティックギターの優しい感じの曲を作るというのが、まずコンセプトとしてありました。ニール・ヤングなどのアコースティックで綺麗な音楽をはじめ、Led Zeppelinの大人しい曲や、Faye Webster、Clairoあたりも意識して作りましたね。

── そのイメージをどのように形にしていったのでしょうか。

檀: アコギをミックスする時は、基本的に60年代〜70年代ぐらいの音源のような、少し歪んでいてハイ(高音域)が落ちている温かい音作りを意識しました。僕が家でミックスしたデータを送ってやり取りしながら進めたんですが、メンバーみんなが理想としている音が結構近いので、そこはすごくやりやすいですね。

── 整理されたアンサンブルの中で、ベースの音色などの楽器へのこだわりも印象的に感じました。

弓場: そうですね。僕はAndy Shaufというカナダのシンガーソングライターがすごく好きでよく聴いているんですが、彼のライブで使われていたバイオリンベースの音がめちゃくちゃ良かったんです。その音に影響を受けて、自分でもバイオリンベースを買うと決めて、『anna's cradle』の録音でも実際に使いました。

RECOMMEND(同時代アーティストへの言及)

座布団忍者


安藤:世代としては少し後輩にあたるバンドですが、ライブがすごく楽しくてメンバー間でも話題に挙がります。実は僕がレコーディングやライブにサポートベースとして参加しているなど、直接的な関わりもあるバンドなんです。


Tocago


清水:僕の中で今話題になっているバンドで、今さっきFUJI ROCK FESTIVAL'26 ROOKIE A GO-GOの出演も決まってましたね。是非対バンなどで関われたら嬉しいです。


Kate Bollinger


弓場:アメリカのシンガーソングライターなんですけど、めっちゃいいんですよ!アコースティック寄りのサウンドですごく心地よくて。なんか家事が捗る感じ。彼女が来日した時には、ぜひ一緒にライブをやれたら最高ですね。


TOBE(未来・これから)

── 今後のバンドとしての目標や、具体的な活動のビジョンをどのように描いていますか?

清水: それぞれ好きなバンドは色々あるんですけど、バンドとして1個に目標を決めることはないですね。「ああいうバンドになりたい」と特定のバンドを目標に置いてしまうと、その前までしか行けないと思うので、あまり定めずに進んでいきたいです。今はもう、いくらでもいろいろな音源が聴ける状態じゃないですか。だからこそ、いろいろなところから要素をピックアップして自分の表現に繋げていく、というのがこれからの僕らの音楽の形になっていくのかなと思っています。

── 学生時代から環境が変化していく中で、これからの活動をどう見据えていますか?

池田: brooksとしての強みは、メンバーそれぞれが違う音楽のバックボーンを持っていることだと思います。私はその中でも一番違うところにいると思うのですが、だからこそジャンルがコテコテになりすぎないように、今後も意外な要素として化学反応を起こし続けていけたらいいなと思っています。

清水:これからは変化に伴って協力してくれる外部の人たちも入ってくると思うんですが、自分たちのこれからの環境を整えるにあたって、自分たちに必要な要素は取り入れていきたいですね。自分たちがやりたいこと・実現できること・手伝ってもらえること・コストなどを総合的に考慮した上でバンドにとって一番良い選択肢を選べるようにしていこうと思っています。

取材場所:横浜国立大学 文化サークル棟


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