「ずっと大切にしてきていることは、とにかく自分の気持ちに従うこと」- 宮本菜津子(MASS OF THE FERMENTING DREGS)が貫く信念

2018/06/12

 
メンバーチェンジや約3年の活動停止期間を経て、2018年7月4日に8年振りとなる4枚目のアルバム「No New World」をリリースするMASS OF THE FERMENTING DREGS。00年代邦楽ロックリスナーの中には本格的な活動再開を待望されていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
今回はそのフロントマンであり、ソロ活動や音楽以外の分野でも活躍している宮本菜津子さんにお話を伺いました。力強いライブパフォーマンスや歌声の通り、彼女のまっすぐな生き方が感じられるお話となりました。
 

15歳の頃にhideという人から受けた衝撃とドキドキが自分の柱として存在している


 

 

——— お名前と、今までの活動について教えてください!
 
宮本菜津子です。MASS OF THE FERMENTING DREGSというロックバンドでVo&B、宮本菜津子個人としても弾き語りやグッズ制作、映像作りなどいろいろな創作活動をしています。バンドの結成は2002年、地元神戸にて。当初はガールズバンドでしたが、いま現在はメンズ2人とわたしの3人編成で、世界目指してやってます!
 
 

 

——— ありがとうございます!ロックバンドを始められたきっかけがhideとのことですが、他に影響を受けたアーティストはいらっしゃいましたか?
 
これまで出会ってきたかっこいい人たちには、もれなく影響を受けていると思います。共演したミュージシャンや役者さん、共に作品づくりをした作家さんなど。また、hideさんに出会って以降、10代の多感な時期によく聴いていたのは、MARILYN MANSON / Nine Inch Nails / KOЯN / The Smashing Pumpkins / Foo Fighters / NIRVANA / OBLIVION DUST / HOLE / Cocco / 椎名林檎 などでした。

 


hide「We Love hide~The Best in The World~ 」

 

——— 役者さん、作家さんなどジャンルを超えた方から受けた影響はどのような形で作品に投影されるのでしょうか。
 
鼓舞されるといいますか、そのかっこいい方々の姿勢にどえらい刺激を受けることがほとんどなので、作品そのものへの影響というよりは、自分自身の強度が増すというか、身が引き締まるといったようなかんじです。
 
——— MASS OF THE FERMENTING DREGS活動停止時に前向きなコメントをなさっていたことが印象的でしたが、実際に活動停止中はどのような過ごし方をされていましたか?
 
MASS OF THE FERMENTING DREGSとしてではなく、宮本菜津子個人として何が出来るんだろう?と、色んなことにチャレンジしていました。まずは、出来るだけ多く、素早く、たったひとりで曲を書ききることを目標にしていた記憶があります。その後は、アコギを持ったり、エレキギターを持ったり、マイクだけ持って楽器は人に任せてみたり・・とにかく、やったことのないこと、「怖い!」と思うことを率先してやっていました。
 

"スローモーションリプレイ"
Song by Natsuko Miyamoto Directed by Natsuko Miyamoto Shooting / Editing by Asuka Fujino

 
 
——— 様々なことに挑戦、開拓して行く姿、とても素敵だと思います。お一人で曲を書くときはどのように曲作りを行っているのでしょうか?
 
アコギを弾きながら歌を作る、というのがほとんどです。たまにピアノで作ることもありますが、世に出せたのはほんの数曲で・・・。まだ手元にある曲も、行く行くは世に出したいなと思っています。
 
 
——— 宮本さんの新曲をお聞きする機会を楽しみにしています!三年という活動停止期間を経てきてこられた訳ですが、その中で変わってきたことと、ずっと変わらず大切にしてきていることは何ですか。
 
活動停止前といま現在、明らかに変わったなと思うのは「大方のことは受け入れられるようになってきた」という点かなと思います。みんな違ってみんないい、というか。とはいえ、相変わらず胸糞悪いことはありますし、人並みにムカつく日々ではあります(笑)。そして、ずっと大切にしてきていることは、とにかく自分の気持ちに従うこと!これは、バンドとしても、一人間としても。

 

 
——— バンドとは違って、ソロだからこそできるなと思うことはありますか?
 
完全に自分のペースで物作りができること。結果、ものすごくパーソナルな物の描き方ができますし、それがうまくいったときは、バンドとはまた違った感動があるなあと思います。
 
——— 特にパーソナルな描き方が上手くいったなと思う楽曲は何でしょうか。
 
ソロアルバムの「なまみ」は、全曲でそれが出来たと思います。どれも思い入れがあるため、選ぶのが難しいところなのですが「EIM -everyday is monday-」や「Re:たんたんたん」は、バンドではたどり着けなかった曲なのではないかなと思います。また、NUMBER GIRLやQomolangma Tomatoの楽曲をカバーさせていただいたことも、ソロならではの表現方法だなと思います。
 

宮本菜津子「なまみ」

 

———10年以上も音楽シーンで活躍される中で、変化等は感じますか?
 
いまも昔も、わたし自身が感じることは大して変わらないなあと思います。ただ、単純にこれが世代の違いかあと、価値観の違いを感じる場面は多々ありますし、、なんにせよ、わたしは自分がこれだと思えることをやってくよ!といったあんばいです。
 
 
———宮本さんが自分のスタイルを信じ貫き続けることができる理由はどこにあるのでしょうか!
 
やはり、15歳の頃にhideという人から受けた衝撃とドキドキが自分の柱として存在していることだと思います。音楽という概念をこえて、自分をすくいあげてくれるような感覚というか・・・その感触がいまでもわたしを助けてくれているように思います。

 

以前より生活の中に音楽がある時間が増えた

 
———ご自身が音源を配信するにあたって、TuneCoreを選んでいただいた理由はありますか?
 
「音楽配信 方法」で検索して出てきた、というのがきっかけです!
 
 
———ありがとうございます。また、ストリーミングサービスを愛用なさっているとのことですが、今まで出会ったアーティストで印象的な方はいらっしゃいましたか?
 
ここ最近だと、小袋成彬さんの「分離派の夏」がとても印象的でした。はじめは何とも言えぬ感触をおぼえたのですが、気が付いたら引き摺り込まれていて。いまじゃほぼ毎日聴いています。また、Spotify Radioの自動選曲で出会ったアーティストでいうとBig Thief、曲でいうとConnie Constanceの「Let Go」という曲がとても印象的でした。

小袋成彬「分離派の夏」Big ThiefConnie Constance「Let Go」

 
———ストリーミングを利用し始めてから、音楽の聴き方は変わりましたか?
 
とても変わりました。移動中はもちろん、料理をするときやパソコン仕事をするときなど、そのときの気分で「あの曲聴きたいな!」「いまの気分にはまる曲ないかな~」と、手軽にスマホやPCからパッと再生ができて、以前より生活の中に音楽がある時間が増えたように思います。
 

音楽としても、 MASS OF THE FERMENTING DREGSという存在そのものとしても、宮本菜津子個人としても、どんどん開けていきたい。

 
———宮本さんといえば、昼ワンマン開催や、SUZURIでのオリジナルグッズ販売など、新しいことに挑戦している印象がありますが、これからやってみたいことはありますか?
 
地元神戸で、暮らしとともに育てていけるような、定期的にやれる自主企画をやりたいなと考えています。バンドとしてではなく、個人として!
 
———私も地元が神戸なので、ぜひ伺いたいです!(笑)  宮本さんは、これからどの様に活動していきたいと思われますか?
 
まずは、7月4日発売の4thアルバム「No New World」を世に送り出して、それをどれだけの人に届けられるかだな!と思っています。このアルバムがどれだけの人に響くのか、はたまた微塵も響かないのか、そういった空気や反応はわたしにとって大きな気付きになるなと確信しているので。
配信によって、世界中いろんな国の方たちの耳にも届くことを願って!きっと、世界中、愛でてくれる人たちはたくさんいるはず。
これを機に、音楽としても、 MASS OF THE FERMENTING DREGSという存在そのものとしても、宮本菜津子個人としても、どんどん開けていきたいです。
 
 

 
 
———この度発売されるアルバムについてお伺いしたいのですが、アルバムはいつ頃から制作をはじめたのでしょうか。
 
再始動後、自然と形になっていったものから録音を行い、結果、それがアルバムになったということもあり、そう思うと、制作は再始動した日からはじまっていたのかなと思います。また、録音に関しては、ライブでの演奏をかさねて、曲への理解を深めてから記録したいという理由から、2017年4月/8月/11月と3回にわけて行いました。
 
 
———集中した制作活動というよりはライブをこなす中での制作を行っていたんですね。曲をお聞きして、「No New World」というタイトルの一方で、MASS OF THE FERMENTING DREGSが描く新しい世界も垣間見た様な気がしたのですが、アルバムのコンセプトはありますか?
 
毎回そうなのですが、これといったコンセプトはなくて・・ただ、わたしがそのとき感じている世界の空気や雰囲気が音楽になっていることは確かだと思います。ちなみに、タイトルチューン「No New World」はもともとタイトルもなく、収録する予定もなかった曲で。他の曲の録音が進むにつれて、このままではありものを寄せ集めただけになってしまうな、もっといま現在の空気をアルバムに吹き込まなければ!という気持ちになり、ソロでやろうかと思っていたあの曲を2人に聴いてもらって。そこから2人にもアイデアをもらい、結果、ギター以外は打ち込みというマスドレにとっては新しい形での曲作りをすることができ、また、アルバムのキーとなる曲にもなりました。
 

MASS OF THE FERMENTING DREGS 「4th Album "No New World" trailer」


———最後に、先行リリースツアーの抱負をお願いします。
 
新作を待ち続けてくれたみなさんには、完成した作品をいちはやく届けたいと思い企画した2本です!また、わたしたちは、ライブを観ていただいてやっと説明がつくバンドだと思っているので、普段、ライブハウスに行かないという方も、一度試しに遊びに来てみて!きっと、体験したことのない気持ちの高揚を味わえるはず!とお伝えしたいです。わたしたちはいつでもお待ちしています。何とぞ、よろしくお願いいたします!
 
———ありがとうございました!
 
 

 

【Release information】

[artist]
MASS OF THE  FERMENTING DREGS
[title]
No New World
 
2018年7月4日(水)発売予定
CD (FLAKES-192)
¥2,300(税抜)
¥2,484(税込)
Label / FLAKE SOUNDS
JAN - 4571207711922

 

【Live information】

4th Album "No New World" Release Tour

6月23日(土)大阪難波BEARS   *CD先行販売ワンマンライブ
Open/18:30 Start/19:30 Adv/¥2800 Door/¥3300
 
6月24日(日)下北沢Shelter   *CD先行販売ワンマンライブ THANK YOU SOLD OUT!!
Open/18:00 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
8月12日(日)神戸HELLUVA LOUNGE *ワンマンライブ
Open/18:30 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
8月26日(日)出雲APOLLO チケット.psd
「ベコロックフェス」 w/ MELT-BANANA / モーモールルギャバン
Open/17:00 Start/17:30 Adv/¥3000 Door/¥3500 +1drink
 
9月8日(土)名古屋ハックフィン
w/ Climb The Mind
Open/18:30 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
9月9日(日)横浜関内B.B.STREET
w/ ASPARAGUS
Open/18:30 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
9月16日(日)札幌スピリチュアルラウンジ
w/ Discharming man
Open/18:30 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
9月22日(土)十三FANDANGO
w/ bed / CARD
Open/18:30 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
9月24日(月/祝)高松toonice
w/ TBA
Open/18:30 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
9月29日(土)磐田FMステージ
w/ qujaku +1band
Open/18:30 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
9月30日(日)新代田FEVER
w/ 劇団ドラマティックゆうや +1band
Open/18:30 Start/19:00 Adv/¥2800 Door/¥3300 +1drink
 
チケット発売中  e+
その他ライブスケジュールはこちら
 
MASS OF THE FERMENTING DREGS
宮本 菜津子(Vocal&Bass),小倉 直也 (Guitar&Vocal),吉野 功(Drums&Cho)からなる3ピースバンド。
破壊的かつどこか爽やかでエモーショナルなサウンドが特徴。
2002 年 神戸で結成
2015 年 現メンバーにて再始動
2018 年 7 月 8 年ぶり 4 枚目のアルバムリリース
 
宮本菜津子
2012年 MASS OF THE FERMENTING DREGSの活動停止発表後、宮本菜津子としてのソロ活動を開始
2017年 宮本菜津子初のソロアルバム「なまみ」をFLAKE RECORDSよりリリース
2018年 iTunes Store、Apple Music、Spotifyにて「なまみ」配信をスタート
 
 

 

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