【第1回】ボーカリストに最適なマイク・セッティングを!『エンジニアが教えるボーカル・エフェクト・テクニック』

2016/04/12
by Takashi Watanabe

正しいボーカル・レコーディングについての基礎知識を!

 
株式会社リットーミュージックさんとの共同企画で、全4回に渡ってお送りする『エンジニアが教えるボーカル・エフェクト・テクニック』。
 
 
『エンジニアが教えるボーカル・エフェクト・テクニック』
著: 角 智行 / 発行: 株式会社リットーミュージック
 
本連載では、1人で宅録を勉強中の方が、正しいボーカル・レコーディングについて基礎中の基礎を学ぶ、ということに焦点を絞り、制作ノウハウをご紹介していきます。
 
第1回では、予告編でご紹介した『マイクの選び方』に続き、正しい『マイク・セッティング』の方法を学んでいきましょう。
 
 
マイク・セッティング

 
 
本画像は著者および株式会社リットーミュージックより使用許可を得て掲載しています。
無断での転載/複製は固くお断りいたします。
 
 
ボーカリストに合わせた、正しいマイクの狙い方と距離を!

 

ダイナミック・マイクでのボーカル・レコーディングでは、ストレートにボーカリストの口元を狙える位置に、マイクを置きましょう。またこの際、ダイナミック・マイクではボーカリストが遠くに離れるとボーカルのパワフル感が薄れてしまうため、近めの距離(10〜15cm)をとりましょう。

コンデンサー・マイクでのレコーディングでは、マイクを上からセットする場合と、下からセットする場合があり、それぞれ音色が異なります。ボーカリストの歌いやすいポジションと、キャラクターに合わせて、セット方法を変えましょう。たとえば、ポップスやロックのボーカリストで声量がある人、高音や強めに張って歌う際に上に向かって歌う癖がある場合には、マイクは上から口に向けてセットすることがオススメです。

また、コンデンサー・マイクでは、マイクに近づき過ぎないように注意してください。マイクに近過ぎることによって、『吹かれ』が生じ、『ぼっ』というボーカル・ノイズが入ってしまうことがあります。少なくとも、15cm以上離れるように気をつけましょう。

マイクを設置する際には、声量が弱めのときと、強めのときの声を出しながら、ボーカリストにとってベストなポジションを見つけてください。この調整を行うだけでも、ボーカル・サウンドのクオリティが、グッと良くなります。

 


 

正しいボーカル・レコーディングについての基礎知識を!

 

 

定価:(本体1,900円+税)
発行:株式会社リットーミュージック
 
本の詳細はコチラから
 
 
著者プロフィール:角 智行(すみ ともゆき)
 
レコーディング・エンジニア。ミキサーズ・ラボ、YAMAHAエピキュラススタジオ、Sound City Studios(L.A.)、ヤマハミュージックセンター池袋でのエンジニア勤務を経てフリーランスに。現在は、ジャンルを問わずに多くの録音を手掛け、レコーディングだけでなく、マスタリングを含めた総合プロデュースを行っている。著書に『スグに使えるEQレシピ』。

 

 
 

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