

アーティスト情報
九波~僕の一人言~
何時だったか人生の終止符を身近に感じたのはそう昔のことではない。遠くに月が見えた頃。
全身をシビレと痛みが襲い歩くことさえままならない日々が3年以上続いた。
多くの病院で精密検査を受けるも原因は解らず気休めの抗生物質に頼るほかなかった。思うに大きな血流が滞り生命が危機的状況に陥っていたのではないかと感じていた。
こんな状況で後何年生きられるのか、そしてどれだけ笑い、どれだけの景色を見ることができるのだろうか?そんな思いがよぎるたび懐かしいシーンが端的に思い出され、と同時にどこからともなくボンヤリ聞こえたメロディーとメッセージが鮮明に伝わってくる。
それまで音楽とはあまり縁がなかった自分だがそれは週1、少なくとも月1で各シーンがつなぎ合わさるかのように溢れてくる。
自分が生きてきた証として、授かったメッセージや思いをどれだけ伝えていけるだろうか?そう思えば思うほど思い出される過去の記憶。
忘れないようスマホに永く眠った生歌を曲として世に出すために覚えたてのギターに合わせるとその響きが心の隅々にまで染み渡り、僅かの希望となって苦しい日々を耐えてきた。
日を追う毎に体調も少しずつ改善に向かい、しがないアーティストとして未熟ながらも今があり、そしてこれからも生きていく。
ジャンル:J-Pop, インストゥルメンタル