コックのひとりごと

コックのひとりごと

普段はお店で沢山の料理を作ってます。約十数年前、自分の店を出す夢のため、歌手を目指していた日々の最後として、記念に歌った事がありました。それっきり歌う事はありませんでした。ある人がその後コメントを残していてくれたことにしばらくしてから気づきました。その人は白血病で余命一年だと宣告されていた。たまたま僕の歌を聴いたようでした。なんかまた頑張れそうな気がしましたと。自分にも病気でなくても上手くいかない時や努力ではどうにもならない辛い時もあります。どうせ報われないのに、なぜ頑張らなきゃいけないのか。そんなことして何の意味があるのかと。生きていく大前提を見失う時があります。だからと言って世のため人の為に歌おうなんて思いません。その人の気持ちを理解するなんて誰もできないのだから。成長できない自分の備忘録として歌うコックが世の中にいるんだと思っていただけたらと思います。