Ryoko Sakurai
Ryoko Sakurai

アーティスト情報

さくらいりょうこ

その笛の音を聴くと涙があふれるという 日本全国で感動の渦を呼び起こした奇跡のオカリナ奏者 姉の影響を受け、幼少よりピアノを習うが練習は大嫌い、母の根気とともに覚えた音符が「今」を生かせてくれているといってもおかしくない。笛への興味のはじまりはハメルーンの笛吹きという絵本だった。本に書かれている文字ではなく、最後のページの「絵」に心が惹かれたことは今でも忘れない。笛吹きの後ろに多くの子どもがついていくという絵である。その絵本の存在も薄れた多感な小学生の頃にリコーダーと出会い、笛を吹く楽しさを覚える。はやり歌をなんとか笛で吹きたいと音を探り、メロディーが流れはじめたときに、家族や友人が喜んでくれたことが何より嬉しく自信につながっていく。 15歳でフルートをはじめ、順調に大阪音楽大学に合格。フルート奏者になるという夢を描き、その後は「チャンスは逃さない」という心構えで夢を現実に変える努力をはじめる。 夢への道筋が見えてきた頃に難病クローン病を発病。壮絶な闘病がはじまる。決まっていたフランスへの留学にはドクターストップがかかり、世界的な演奏者としての道は閉ざされていく。 しかし、持前の負けず嫌いの精神を発揮。入退院を繰り返しながら演奏活動を繰り広げ、アンサンブル「エリオ」のメンバーとして全国ツアーに参加、オペラハウス管弦楽団のオーディションに合格、クラシックやポップス、ジャズの世界で生きていこうとしていた。 だが、病状は悪化、腸閉塞を破裂させ生死を彷徨い、生きる力を失い、夢もフルートもあきらめてしまう。この夢を封印した時代は悲しみと苦しみの時代であった。今のさくらいりょうこの笛の音の深みはこの時代にあるといっても過言ではない。 そして2001年、奇跡がおきる。「本当はフルートが吹きたいのでは?」とステージ復帰のチャンスが巡ってきた。震えながら立ったそのステージがその後の運命を大きく変えていく。講演家としてステージで笛を吹く機会が与えられたのだ。 その頃に「ポケットから出して吹ける楽器を1曲演奏したいな」とはじめたのがオカリナである。そのオカリナの音色に「心が洗われた」という人が続出、オカリナの不思議な音の魅力を見つける。 2018年、その可能性にチャレンジしたいとパワーオカリナの世界を創り上げようとしている。「パワーオカリナとは心を音に込める演奏、魂を音に込める演奏である」とさくらいりょうこは語る。2018年7月アルバム「パワーオカリナ」を完成、人生にひとつだけあきらめていた夢、世界を目指すことを決意する。目標は高く、グラミー賞受賞。 「チャレンジする姿を、夢を叶える姿を見てほしい」。有言実行を豪語するさくらいりょうこは、いったいどこまでやるのか、やれるのか。可能性はゼロではない。奇跡のオカリナ奏者の誕生である。

ジャンル:ワールドミュージック
活動エリア:大阪
Dreamwarp Music